【雑記】心に残った小説
こんばんは。
なんだか、この数日で頭に浮かんでいた事があります。
「心に残ったシーンや作品ってどんなものだっけ」
少し前に投稿した、「【今週のお題】読書の秋」という記事にいくつかスターがついたときあたりから気になり始めました。
colorboxofphage.hatenablog.com
たぶん、この記事の「アルジャーノンに花束を」のことを思い出したんだと思います。
あの小説は本当にすごかった。
そこで、私の心に残った小説の整理と紹介を兼ねて記事を書いていきます。
アルジャーノンに花束を
さっきも書きましたし、上の記事にも書いていることもありますが、やっぱり印象にとても残っている作品です。
作者はダニエル・キイス氏。
印象に残ったのは、やはりなんといっても文章そのものです。
全体を通して変化していく文章は、最初こそ「なんだこれ」と思いますが、変化が出た時に「なるほど!」となるんです。
話の流れに合わせて変化していく文章、そこにとても衝撃を受けました。
そして、素晴らしいストーリーに魅せられて読み進めていけば、ラストにはあの一文があるのです。
読み終わったときには、なんとも言えない気持ちになりました。
内容はもう覚えていないですが、絶対に真似はできないし、真似する気も起きないくらいに名作です。
恐らく誰が同じストーリーで書いても劣化版にしかならないと思います。
私に初めてSFというジャンルを教えてくれ、最高峰の小説はこれだ、と教えてくれた作品です。
陽だまりの彼女
作者は越谷オサム先生。
当時はよく小説を読んでいて、「次何を読もうかな」と本屋で本を眺めていた時に見つけた本。
「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」というキャッチコピーを見て、なんとなくで購入した小説です。
恋愛小説は初めてで、どんな感じなのかを軽く触ってみようという軽い気持ちで読みました。
読んでみたら、恐ろしく面白かった。
あまりの面白さに大学の通学時間ずっと読みふけっていました。
特に終盤に入ってからは貪るように文字を読んでいました。
最後には涙が目に浮かんできました。
恋愛小説というと映画やドラマのような作品を思いついていました。
特に携帯小説が流行った頃の印象が強いため、かなり偏った価値観になっていました。
あとは少女漫画系の印象の2つでした。
しかし、この作品はそんな偏った概念を吹き飛ばしてくれました。
「こんなにも純粋な愛がここにはあるのか」と本気で思いました。
恋愛小説ってすごいなぁと思いました。
ただ、この作品以降恋愛小説を読んだことは一度もありません。
GOTH(ゴス)
乙一先生の小説です。
ただ、私はこの小説を最後まで読み切っていません。
その理由こそがこの作品が心に残っている理由です。
なぜ、途中までしか読んでいないのか。
「描写が頭で再生されてしまい、先を読むことができなかった」からです。
小説は文章を読んで頭の中で登場人物の顔や状況などを想像します。
そしてその再現度は読んでいる人の文章によって変わるもので、あまり細かく描写がなされなければ、読者が補完して想像します。
しかし、この小説の文章を読んでいたら、その描写がストレートに頭の中で再現されてしまいました。
自分で想像したというよりも、想像させられたような感じです。
そして、この小説はミステリ小説です。
中にはグロテスクな表現もあります。
ただグロテスクなだけであれば頭の中で適当にモザイクのようなものをかければ良いのですが、この作品は違いました。
グロテスクな描写が全くもってきれいな文章なのです。
「手首だけが○○されている」みたいなシーンでさえ、山の風景を描写しているように読んでしまうんです。
そうしたら脳のフィルターを通り超えてストレートにその情景が浮かぶわけです。
これに私は耐えられず、途中で読むのを諦めました。
今でもそのイメージした場面は忘れることはできていません。
途中まで読んだ感想で言えば、すごい作品でした。
これがミステリなんだ、と思わせてくれました。
名探偵コナンや金田一少年の事件簿のような漫画とは全く違って、小説のミステリはこれだと頭に叩きつけられた作品でした。
たぶん、今でも読むのは厳しいと思います。
まとめ
面白いという感情のみではなく、「心に残った」という意味で上の3つを上げました。
「うーんどれが良いだろう」と思う暇なく頭に出てきた3作品でもあります。
どの作品も面白い作品です。
まあ、どの作品も映像化してますからね。
読んだことがない方は読んでみてください。
最近は小説どころか本を読んでいないので、またゆっくりと読んでみたいですね。
またどこかで本の記事を書きます。
それでは。